これまでの記事で「リスキリング」についてご説明してきました。リスキリングとともによく出てくるワードなのが「DX」や「DX人材」「DX推進」などです。
なんとなくわかるようで、「具体的に何?」と言われると説明しづらい「DX」とは?
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そこで第4回目では、リスキリングとともによく出てくるワードの「DX」について簡単にご説明いたします。
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過去記事はこちら
第1回「最近ニュースでよく目にするワードの「人的資本経営」って?」
リスキリングとともによく出てくるワードの「DX」って?
「DX」とは、デジタルトランスフォーメーション(Digital Transformation)の略となり、直訳すると「デジタル変革」となります。
2018年9月に「DXレポート~ITシステム「2025年の崖」の克服とDXの本格的な展開~」を経済産業省が公開。これがきっかけとなり、日本でDXが注目されるようになりました。
競争力維持・強化のために各企業はDXをスピーディーに進めていくことが求められているとし、DXについて経済産業省は以下のように定義しています。
「企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立すること 」
出典:経済産業省「デジタルガバナンス・コード2.0」
なお、同じ意味として捉えがちの言葉に「デジタル化」があります。
「デジタル化」は、アナログな業務や既存のシステムをデジタル技術に置き換え効率化することを意味します。例としては、事務処理のペーパーレス化や電子契約化、社内のマニュアルや資料の電子化・クラウド化が挙げられます。
・「デジタル化」→成果にかかわらず、デジタル技術を導入した時点で達成される。
・「DX化」→「デジタル化」を手段としてビジネスが変革され、競争上の優位性が確立される。
まず「デジタル化」というスタートがあり、ビジネスが変革されていく中で、「DX化」が達成されるというゴールがあるイメージとなります。
第2回目の記事で「リスキリング」について、
近年では、特にデジタル化と同時に生まれる新しい職業や、仕事の進め方が大幅に変わるであろう職業につくためのスキル習得を指すことが増えている
とご紹介しました。
デジタル化に対応できるように、人はリスキリングをする必要が出てくる。
↓
リスキリングしていきながら、デジタル化を手段としてビジネスが変革され、DX化が達成される。
このような流れになっているわけですね。