経団連(日本経済団体連合会)から、「産学協働による自律的なキャリア形成の推進」が公表されました(令和4年4月18日公表)。
これは、「採用と大学教育の未来に関する産学協議会」において取りまとめられた2021年度の報告書です。
報告書の内容のうち、インターンシップの在り方の見直しのことが話題になっています。
これまで、政府は、「採用活動前のインターンシップの情報は活用できない」との方針を示していました。
しかし、今回の報告書において、採用活動前のインターンシップで企業が得た学生の評価などの情報を、採用活動に活用できるようにすることが提言されています。
対象となるインターンシップとしては、次のようなものが想定されています。
・主に、企業単独、大学が企業あるいは地域コンソーシアムと連携して実施する、適性・汎用的能力ないしは専門性を重視したプログラムを実施
・学生の参加期間(所要日数)について、汎用的能力活用型は短期(5日間以上)、専門活用型は長期(2週間以上)
・就業体験は「必ず行う(必須)」
・実施時期は、「学部3年・4年ないしは修士1年・2年の長期休暇期間(夏休み、冬休み、入試休み・春休み)」、「大学正課および博士課程は、上記に限定されない」 など
なお、学生の参加期間(所要日数)が「超短期(単日)」、就業体験は「なし」など、上記の要件を満たさないものは、「オープンカンパニー」などとして、学生情報の採用活動での活用の対象としないこととしています。
政府は、この報告書を踏まえて、本年6月までに、これまでの方針を見直す考えだということです。
詳しくは、こちらをご覧ください。
<産学協働による自律的なキャリア形成の推進>
https://www.keidanren.or.jp/policy/2022/039.html