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銀行は企業の何を見ているのか

 金融機関は、 融資先企業の経営状態に日頃から関心を持っています。 そのため、融資先の企業へ偶に顔を出したりするわけです。目的は単なる世間話にあるわけではなく、企業の経営状況を観察することにあります。

 銀行は具体的に企業の次のような点に目配りしています。

 

1. 社内の整理整頓状況


整理整頓のできていない会社は、社員のモラルが低い会社として判断されます。だらしのない社員のいる会社が上質なサービスを提供できるわけがなく、得意先・顧客から高い評価を得て継続的な取引を行うのは難しいのではないか、と思われています。

 

2. 什器備品類の更新状況


生産性を上げるためには仕事の備品環境が大切です。経営者は高級車を新車で乗り換えているのに、社内のパソコンや複合機が長く古いままである会社は、経営者が業績アップに必要な投資をする気の無い会社だな、と判断されます。

確かに経営者が必要な投資を渋る会社は業績が上がらないものです。

 

3. 社内の空気感


経営が順調な会社は、従業員に活気があります。笑顔があります。職場に楽しい雰囲気があります。どこかのファストフードではありませんが、笑顔はコストゼロの業績アップツールです。あの会社は雰囲気がいいね、と得意先・顧客に感じてもらえればリピーターが増えて自然と売上は増加していきます。

 

4. 電話対応の様子


初めての取引では、多くの場合、電話でのやりとりで会社に対する印象は決まってしまいます。社員が電話応対の上手な会社は、新規顧客の獲得に強い会社、というデータもあります。

残念なことにベテランの社員の方に意外と電話対応の雑な方が多いのは事実です。初めて電話で問い合わせをしてくる方には、常に最高のおもてなしの心で対応したいものです。

 

5. 社内の掲示物


社内の掲示物を見ていると、その会社の経営姿勢がわかります。営業優先の行け行け会社であれば、営業マン別の売上高の達成度合いなどが掲示されていますし、社員の人間性を大切の考えている会社であれば、人としての成長を促し、社会貢献の重要性を語る掲示物が掲示されていたりします。

 

これらの掲示物は、特に中小企業においては経営トップの考えそのものであることが多いため、日頃の会話では見えない経営者の人格を判断する情報となります。