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書画骨董品と税金

 

趣味で書画や骨董品 (以下「書画等」)をお持ちの方、あるいは相続で美術品をお持ちの方は意外に多く、趣味で所有されていると頻繁に売買をされるのではないでしょうか。本稿では、書画等の売却をめぐる税金についてポイントを見ていきます。

■売値が30万円以下は生活動産とされ非課税

高額で書画等を売れば原則として税金がかかりますが、税金がかかる基準は、「一個または一組30万円を超える場合」となります。

売却価格30万円以下の書画等は「生活動産」(生活に通常必要な動産)とみなされ、非課税とされて税金はかかりません。

■売値が30万円を超える場合の税金

書画等の売値が「一個または一組30万円を超える場合は税金の問題が出てくるかもしれません。税金がかかる場合は、所得税と住民税となりますが、所得税では、書画等を売却して得た所得(利益)は、総合課税の「譲渡所得」という種類で申告することになり、住民税は所得税の確定申告をすることで自動的に申告が完了します。

■課税される売却利益の計算

所得税の総合課税の「譲渡所得」の計算は次のとおりです。

1.譲渡所得の計算式

譲渡所得の計算式は、次の通りです。

譲渡金額-(取得費+ 譲渡費用)-特別控除の額(上限50万円)

(注1)取得費とは、一般には書画等の購入代金のことで、購入手数料も含まれます。

(注2)譲渡費用とは、売るために直接かかった費用のことです。

(注3)特別控除の額とは、他の譲渡益との合計額に対して50万円です。

■具体例

1.課税されるケース

(1)前提条件

書画の売却価格100万円、購入金額10万円、譲渡費用10万円

(2)譲渡所得金額

30万円(売却価格100-取得費10-譲渡費用10-特別控除50)

この場合、譲渡所得 30万円に対して課税されます。

2.課税されないケース

(1)前提条件

書画の売却価格70万円、購入金額10万円、譲渡費用10万円

(2)譲渡所得金額

0万円(売却価格70-取得費10-譲渡費用10-特別控除50)

この場合、譲渡所得は0万円のため課税されず支払う税金はありません。