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合同会社で法人設立

今月は、来年から法人成り(事業組織を法人化)をお考えの個人事業者の方、副業の法人成りを検討されている会社員の方から、法人設立についてのご相談を受けました。
法人設立と言えば株式会社がまず頭に浮かびますが、ここ数年は合同会社(LLC)を選択される経営者も増えています。本稿では、合同会社の特徴をあげてみました。

■ 合同会社とは

合同会社とは、日本では2006年5月の会社法の施行で新たに出来た法人組織でまだ数は多くありません。アメリカで合同会社はLLC(Limited Liability Company)と呼ばれており、一般に多くみられる組織形態です。

■ 設立の簡単な合同会社

1.1人で設立
合同会社は、代表社員1人でも会社を設立できます。そのため、個人事業主の方や会社員の方に向いた法人と言えます。

2.定款認証が不要
定款の作成は必要ですが、定款認証が必要ないため、公証人役場での定款認証と定款認証費がかかりません。

3.登録免許税が安い
設立登記の費用として、法務局に支払う登録免許税が株式会社に比べて安く済みます。

■ 合同会社の主なメリット

1.間接有限責任
出資者である社員は、各人が出資した金額の範囲でのみ責任を負う「間接有限責任」とされています。

2.決算公表が不要
株式会社は決算の公告が義務付けられていますが、合同会社においては決算書を公表する義務がありません。そのため、官報などへ掲載する手間と費用を省けます。 多くの会社が決算書を公表したくないと考えており、決算公表が不要という制度はたいへん魅力があります。

3.利益の配分が自由にできる
利益の配分については、社員の出資比率に関わらず、定款に定めることで自由にできます。出資額の割合で利益配分が決まらないため、成果や能力に応じた利益配分が可能です。