人事制度10の間違い【その8】 パートタイマーや派遣社員は評価しなくてよい → 本当か?
- 公開日:2008年6月28日.
評価が給与に反映できる人だけを評価の対象にするのは間違いです
企業は正社員の他に、パートタイマーの皆さんや派遣社員も一緒に働いています。また、親企業から出向してきている人も居るかも知れません。
この人たちすべてが評価の対象になるべきです。
評価が給与決定の手段であれば、パートタイマーの時給はほとんど変わらないし、派遣社員は評価結果に関係なく派遣会社との間で決められていますから、評価を実施しても仕方ないこととなりますが、評価は仕事に従事してくれている皆さんに関心を持ち、頑張ってくれていれば「ありがとう」と言い、そうでなければ叱咤激励しなければなりません。
評価をしないと言うことは、その人に対して会社や上司は無関心であることと同じです。関心を持たれていない社員がヤル気を出してくれるはずが無いでしょう。誰が考えても分かる理屈です。
たとえ給与を上げられなくても、たとえ賞与が出せなくてもそういうことに関係なく評価は実施しなければいけないのです。
介護保険から収入を得ている介護ステーションで働くヘルパーの皆さんは、保険から支払われる時給が変わらないので、ほとんど昇給できないのが実情です。
しかし、評価は行うようにしているところがあります。もちろん評価は利用者の方々へのサービス品質の維持と向上には欠かせないものです。ここでは、介護のプロとして高レベルなヘルパーを目指して皆さんが頑張っておられます。 残念ながらまだ派遣社員を評価している企業には出会っていませんが、ぜひ派遣社員も評価の対象に加えてもらいたいものです。
これからはパートタイマーや派遣社員は大切な戦力です。
パートタイマーには、自分の都合ばかりを言う人が多いとか、お金だけが目当てで働いている人が殆どだという話をよく耳にしますが、これは大きな間違いです。
パートさんの能力に期待もしないで、その能力を発揮してもらおうとするのは経営側の身勝手というものです。これからは今以上に重要な職務をパートさんに担ってもらうこととなります。そのためにもキッチリと評価を行い、期待するべきは期待して、能力を発揮してもらうべきです。
