第8回目の記事で「エンゲージメント」及び「従業員エンゲージメント」についてご説明させていただきました。簡単にふりかえると、企業が従業員の能力を最大限発揮できるように良好な職場環境を創ることによって「従業員エンゲージメント」が向上。これが高まることで企業の生産性向上につながってくるといった内容でした。
ところで、従業員のエンゲージメントが高まる魅力のある職場環境づくりとは、具体的にどのようなことをしたらいいのか、気になりませんか?
そこで第9回目では、魅力のある職場づくり推進に役立つ取り組み事例についてご紹介いたします。
<過去記事はこちら>
第1回「最近ニュースでよく目にするワードの「人的資本経営」って?
第2回「人的資本経営と密接に関わっている「リスキリング」
第3回 「リスキリング」で対象となる助成金・給付金
第4回 リスキリングとともによく出てくるワードの「DX」とは?
第5回 「DX人材」の育成について:人材確保・育成に向けた対応策
第6回 DX人材の育成:専門実践教育訓練を受けている(リスキリングしている)従業員に対して企業ができるサポートとは
第7回 教育訓練休暇等を付与した際に受けられる人材開発支援助成金(教育訓練休暇等付与コース)
第8回 リスキリングをすると“従業員エンゲージメント”が上がる⁉「エンゲージメント」とは
■従業員のエンゲージメント向上!魅力のある職場づくり推進に役立つ取り組み事例15
前回の8回目の記事の中では、「従業員エンゲージメント」が向上する取り組みの例として、社内研修・教育プログラムの充実、社内表彰制度の導入、社内コミュニケーションの強化、多様な働き方の推進などがあるとご紹介させていただきました。
今回の記事では、『公益財団法人 東京しごと財団』のホームページを参考にしながら、魅力のある職場づくり推進に役立つ取り組み事例を15個ご紹介します。こちらの取り組み事例は『魅力ある職場づくり推進奨励金』を申請できる(※)可能性のあるものとなるため、「実際に何から取り組もうか」といった時に優先順位の高い取り組みになります。ぜひ参考にしていただけたらと思います。
(※)都内の中小企業等が対象となります。
【魅力のある職場づくり推進に役立つ取り組み事例15個】
(1) フレックスタイム制
(2) 選択的週休3日制
(3) ワーケーション制度
(4) 社外副業・兼業制度
(5) 人材育成方針の策定と目標管理・キャリア面談制度
(6) 社内メンター制度
(7) リスキリング・資格取得支援制度
(8) 外部キャリアコンサルタント活用支援制度
(9) 従業員表彰制度・報奨金制度
(10) 多様な正社員制度(短時間正社員・勤務地限定・リモートキャリア等)
(11) 家庭応援特別休暇制度(セレモニー休暇・地域活動休暇等)
(12)産休・育業を支える従業員への支援制度
(13) 子育て支援勤務制度(慣らし保育・小1の壁を乗り越える勤務制度)
(14) 積立休暇制度
(15) 時間当たり30円以上の賃上げ
いずれも、魅力のある職場づくりをすることで従業員のエンゲージメントが高まる取り組みとなりますが、取り組みを分類わけすると、
(1)~(9)は「職場環境の改善や人材育成」
(10)~(14)は「結婚から子育てまでのライフステージの支援」
(15)は「賃金の引上げなどの制度の構築や取組の支援」
につながるものとなります。
参考:魅力ある職場づくり推進奨励金(公益財団法人 東京しごと財団)
https://www.shigotozaidan.or.jp/koyo-kankyo/joseikin/tokyoengagement.html
上述のとおり、都内中小企業等に支給される「魅力ある職場づくり推進奨励金」を受けられる可能性のある取り組み事例です。奨励金を活用しながら、取り組みを行い、魅力ある職場環境を創っていくことを検討されてみてはいかがでしょうか。申請要件などの詳細は「公益財団法人 東京しごと財団」にお問い合わせください。