令和2年の年休の取得率56.6% 過去最高も伸びは停滞(就労条件総合調査)

公開日:2021年12月24日

 厚生労働省から、「令和3年就労条件総合調査 結果の概況」が公表されました(令和3年11月9日公表)。公表された調査内容のうち、特に、令和2年の年次有給休暇の取得率が話題になっています。令和2年(又は平成31(令和元)会計年度)における年次有給休暇の取得状況は、次のとおりです。

・労働者1人平均付与日数 は17.9 日(前年調査18.0 日)
・そのうち、平均取得日数は 10.1 日(同10.1 日)
・平均取得率は 56.6%(同56.3%)〔昭和59 年以降過去最高〕

 年次有給休暇の取得率は、3年連続で50%を超えましたが、政府は、令和2年に閣議決定された少子化社会対策大綱などにおいて、令和7年までに「取得率70%」を目標として掲げており、これを考えると、取得率はそこまで上がっていないのが現状といえるでしょう。取得率が伸び悩んだ要因は、大企業での取得率が低下したことにあるようです。

・企業規模1,000人以上の大企業における年次有給休暇の取得率:前年63.1%→令和2年60.8%

 この件については、「新型コロナウイルス感染症の影響で在宅勤務が増えて年次有給休暇を取る必要性が低くなったからではないか」、加えて「外出自粛が続いて旅行などに行けなかったためではないか」といった分析がされているようです。

詳しくは、こちらをご覧ください。その他の項目の調査結果もご確認ください。

<令和3年就労条件総合調査 結果の概況(厚労省)>
https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/jikan/syurou/21/index.html

 

「労働時間・休日の法律」関連記事

「労務コンプライアンス」に関するおすすめコンテンツ

ピックアップセミナー

オンライン 2024/11/27(水) /13:30~17:30

【オンライン】はじめての給与計算と社会保険の基礎セミナー

講師 : 社労士事務所Partner 所長 西本 佳子 氏

受講者累計5,000人超!2009年から実施している実務解説シリーズの人気セミナーです!
給与計算と社会保険について基礎からの解説と演習を組み合わせることで、初めての方でもすぐに実務に活用できるスキルが習得できます。

DVD・教育ツール

価格
31,900円(税込)

経験豊富な講師陣が、初心者に分かりやすく説明する、2024年版の年末調整のしかた実践セミナーDVDです。
はじめての方も、ベテランの方も、当セミナーで年末調整のポイントを演習を交えながら学習して12月の年末調整の頃には、重要な戦力に!

価格
6,600円(税込)

法律で求められることとなった介護に関する周知事項を網羅するとともに、個々人が最適な仕事と介護の両立体制をつくる上で必要な一通りの知識をまとめたのが本冊子です。
ぜひ、本冊子を介護制度の周知義務化対応としてだけでなく、介護離職防止策や介護両立支援策の一環としてご活用ください。

おすすめコンテンツ

TEST

CLOSE