<アクシス社労士事務所 代表社会保険労務士 岡田勝義>
「人的資本経営」とはいったいどのようなものなのだろうか?
ネットで検索すればそれなりの情報は入手することはできますが自分ごと化できるほどに具体的な情報はまだまだ少ない印象です。
このコラムでは、社会保険労務士×弁理士、経営学科卒×電気工学科卒、大企業勤務経験×中小企業勤務経験×地方自治体勤務経験のユニークな経歴をもつ筆者が独自の観点で「人的資本経営」を解説します。
人材の価値には「考え方」「姿勢」も含まれる
前回のコラムで「運」を人材の価値の一要素として挙げましたが、「運」というものは、非科学的・非論理的でスピリチュアルなものですので、このような場で紹介すべき要素ではないとも思われます。実際、人的資本経営について「運」など誰も指摘していない要素です。
しかしながら、「運」を人材の「考え方」、「姿勢」すなわち「価値観」から生じる結果事象であって非論理的要素があるものと定義した場合には、人材が持つ価値として把握する必要性があるように思います。
史上最高の野球選手の呼び声高い大谷翔平選手は、高校生のときに目標達成シートを作り、日々のトレーニング・生活に取り組んでいたそうです。
そして大谷翔平選手は、この目標達成シートに「運」という要素を挙げ、「運気を上げる」要素として、さらに「あいさつ」、「ゴミ拾い」、「部屋掃除」、「道具を大切に使う」、「プラス思考」、「応援される人間になる」、「本を読む」、「審判さんへの態度」という8つの取り組みを挙げています。