「人的資本経営」とともに最近語られることの増えた【リスキリング】。
リスキリングを英語にすると「Reskilling」。直訳すると「スキルの再習得」となります。
注目を集めたきっかけは、2020年のダボス会議において「リスキリング革命(Reskilling Revolution)」が発表されたことでした。日本では、2021年前半頃から「リスキリング」というワードのgoogle検索が増え始めたようです。
リスキリングは、経済産業省が補助金を出すなどして推進している施策となり、取り組む企業も増えています。なお、リスキリングは、人的資本経営の一部として位置付けられます。
第2回目では、「リスキリング」について簡単にご説明いたします!
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第1回:「最近ニュースでよく目にするワードの「人的資本経営」って?」
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人的資本経営と密接に関連している「リスキリング」って?
「リスキリング(Reskilling)」。直訳すると「スキルの再習得」となると上述しましたが、経済産業省において以下のように定義をしています。
「新しい職業に就くために、あるいは、今の職業で必要とされるスキルの大幅な変化に適応するために、必要なスキルを獲得する/させること」
近年では、特にデジタル化と同時に生まれる新しい職業や、仕事の進め方が大幅に変わるであろう職業につくためのスキル習得を指すことが増えています。
あらゆる分野でデジタル化が進むことで、どんどん陳腐化してしまう情報やスキル。ChatGPTをはじめとする人工知能「生成AI」が急速に進化し、職場へ導入されるようになると、情報やスキルの陳腐化は加速度的に進むことになるでしょう。
そういった状況が差し迫っていることから、いま持っているスキルや知識を使い続けられるように、人間がアップデートし続ける(=リスキリングする)必要があるわけですね。
リスキリングは人的資本経営の一部として位置づけられており、密接に関連しています。
従業員のスキルや知識、経験などといった“人的資源”をデジタル時代に対応したものへとアップデートしていくことは、組織が人的資本経営をより効果的に実践していくことにもつながるのです。