厚生労働省では、厚生労働大臣の記者会見を毎週2回(通常、火曜日と金曜日)実施し、その概要を公表しています。
令和7年2月12日の会見では、高額療養費の見直しについても、質疑応答が行われています。
記者:高額療養制度の見直しを巡り、福岡大臣は本日、制度を利用するがん患者の方々と面会されるとのことですが、改めて面会を通じた目的等について教えて下さい。
大臣:高額療養費の見直しについては、この会見の場や国会の場においても申し上げてきたとおりですが、制度を利用されている当事者の方々の声を受け止めて、向き合うことが大変重要であると考えています。先日来、事務方を通じて全国がん患者団体連合会をはじめとする患者団体の皆様のご意見を承った上で、私自身も当事者の皆様からのご意見を直接伺い、高額療養費という大変重要なセーフティネット機能を将来にわたって堅持しながら、当事者の不安の声に配慮した解決策を見いだすべく、引き続き、努力を重ねたいと考えています。
記者:高額療養費の関係で2点お尋ねします。高官が多数回該当の方を修正するというような報じ方などもありますが、現在の見直し状況についてご説明をするということを想定されているのかということが1点と、もう1点は、仮に部分修正があっても、そもそも、決め方が拙速だというところと、内容もかなり厳しいというところで、一旦凍結ということを団体は求めていますが、どういったように理解や話し合いをしていくか、お考えを教えてください。
大臣:まず、様々な報道がなされていることは承知していますが、私どもとして、最終的にこういった方向でいきたいという案が固まっているわけではありません。今まで事務方においても話を聞かせていただいたところですが、本日、私も直接、患者団体様から生の声を伺いながら、その切実な思いを受け止めさせていただきたいと思います。その上で、この段階でどういった方向に持っていきたいということがあるわけではないので、しっかりそういった声も踏まえて、対応を考えていきたいと思います。
タイムリーな話題に関する質疑がありましたので、厚生労働大臣がどのように応答したのか、確認しておきたいところです。
詳しくは、こちらをご覧ください。
<厚生労働大臣記者会見概要(令和7年2月12日)>
https://www.mhlw.go.jp/stf/kaiken/daijin/0000194708_00776.html
【確認】厚生労働省が示している「高額療養費の見直し」の案
<第192回社会保障審議会医療保険部会(令和7年1月23日開催)/資料2>
https://www.mhlw.go.jp/content/12401000/001393881.pdf
※厚生労働大臣は、上記の会見の後に行われた患者団体との面会で、この案を一部修正する意向を示したということです。