【コラム】見直しが模索されている「年収の壁」を再確認~後編~
<株式会社ブレインコンサルティングオフィス 社労士チーム>
第2次石破内閣が少数与党となったため、政策の方向性をめぐる議論にもさまざまな意見が取り入れられ、既定の路線にとらわれない大胆な見直し案が示されています。
その最たるものが、「年収の壁」に関する議論です。
見直しが模索されている「年収の壁」
見直しが模索されているのは、税・社会保険料に関する年収の壁である「103万円の壁」、「106万円の壁」及び「130万円の壁」です。
それぞれを簡単に言い表すと・・・
- 103万円の壁→『本人の所得税がかかるかどうかの基準』また、『税制における扶養に入れるかどうかの基準』でもある
- 106万円の壁→『健康保険・厚生年金保険の被保険者になるかどうかの基準』
- 130万円の壁→『健康保険の被扶養者・国民年金の第3号被保険者になれるかどうかの基準』
今回は、「106万円の壁」を取り上げます。
〈補足〉「130万円の壁」への対応については、将来的に廃止することも含め、今後も引き続き検討が進められることになる模様で、結論は先送りされた形になります。そのため、ここでは取り上げないことにします。
執筆
株式会社ブレインコンサルティングオフィス 社労士チーム