令和6年9月13日、新たな「高齢社会対策大綱」が閣議決定されました。
この大綱は、高齢社会対策基本法第6条の規定に基づき、政府が推進すべき基本的かつ総合的な高齢社会対策の指針として策定されるものです。
定期的(おおむね5年ごと)に改定されていますが、今回の改定により、後期高齢者(75歳以上)の窓口3割負担(「現役並み所得」)の判断基準の見直し等について、「現役世代の負担が増加することや、令和4年10月に施行された後期高齢者医療制度における窓口負担割合の見直し(一定以上所得のある者への2割負担の導入)の施行の状況等に留意しつつ、検討を進める」と明記されたことが、報道などで話題になっています。
なお、公的年金制度については、「働き方に中立的な年金制度の構築を目指して、更なる被用者保険の適用拡大等に向けた検討を着実に進める」とされています。
詳しくは、こちらをご覧ください。
<高齢社会対策大綱(令和6年9月13日閣議決定):内閣府>
https://www8.cao.go.jp/kourei/measure/taikou/r06/hon-index.html
新たな「高齢社会対策大綱」を閣議決定 後期高齢者の窓口3割負担の判断基準の見直しを検討することなどを明記
「社会保険の法律」関連記事
厚生労働大臣会見概要 「106万円の壁」「就業調整に対応した保険料負担割合を変更できる特例」についても質疑応答(令和6年11月19日) 2024年11月20日
国民健康保険の保険料(税)の賦課(課税)限度額を引き上げる案を提示 最高109万円に(社保審の医療保険部会) 2024年10月31日
令和6年11月1日から老齢年金請求書等に添付する戸籍謄本等が省略可能に(日本年金機構) 2024年10月30日
雇用保険の新設給付である出生後休業支援給付金・育児時短就業給付金の詳細を定める改正省令が官報に公布されました 2024年10月28日
日本年金機構からのお知らせ 「CDによる被保険者データの提供は令和7年3⽉末で終了 「オンライン事業所年⾦情報サービス」をご利⽤ください」などの情報を掲載 2024年10月21日
「病院等で療養の給付を受けようとする際に被保険者であることの確認を受ける方法として厚生労働大臣が定めるもの」を規定する告示等の案について意見募集(パブコメ) 2024年10月16日
令和4年度の国民医療費 46兆6,967億円で過去最高(厚労省) 2024年10月15日
令和5年度の健保組合の決算見込 全体の5割を超える726組合が赤字へ(健保連) 2024年10月8日
雇用保険に関する業務取扱要領(令和6年10月1日以降)を公表 2024年10月2日
第3号被保険者制度の在り方の再構築、在職老齢年金の廃止などを提言(経団連の次期年金制度改正に向けた基本的見解) 2024年10月2日
「労務コンプライアンス」に関するおすすめコンテンツ
ピックアップセミナー
受講者累計5,000人超!2009年から実施している実務解説シリーズの人気セミナーです!
給与計算と社会保険について基礎からの解説と演習を組み合わせることで、初めての方でもすぐに実務に活用できるスキルが習得できます。
DVD・教育ツール
- 価格
- 31,900円(税込)
経験豊富な講師陣が、初心者に分かりやすく説明する、2024年版の年末調整のしかた実践セミナーDVDです。
はじめての方も、ベテランの方も、当セミナーで年末調整のポイントを演習を交えながら学習して12月の年末調整の頃には、重要な戦力に!
- 価格
- 6,600円(税込)
法律で求められることとなった介護に関する周知事項を網羅するとともに、個々人が最適な仕事と介護の両立体制をつくる上で必要な一通りの知識をまとめたのが本冊子です。
ぜひ、本冊子を介護制度の周知義務化対応としてだけでなく、介護離職防止策や介護両立支援策の一環としてご活用ください。