厚生労働省では、毎月、医療費の動向を迅速に把握するため、医療機関からの診療報酬の請求(レセプト)に基づいて、医療保険・公費負担医療分の医療費を集計した「医療費の動向」を公表しています。
この度、令和4年度の集計結果がまとめられ、公表されました(令和5年9月1日公表)。
なお、この資料における医療費は、速報値であり、労災・全額自費等の費用を含まないことから概算医療費と呼称されています(国民医療費の約98%相当)。
令和4年度の集計結果のポイントは次のとおりです。
●令和3年度に引き続き、令和2年度の減少の反動や新型コロナウイルス感染症の患者が増えた影響等があり、令和4年度の概算医療費は46.0兆円。
前年度と比べると、金額で1.8兆円、伸び率で 4.0%の増加となっています。
また、その内訳を見ると受診延日数は2.0%の増加、1日当たり医療費は2.0%の増加となっています。
●新型コロナウイルス感染症の影響の少ない令和元年度と比べると、医療費は5.5%の増加となっており、その内訳を見ると、受診延日数は▲3.6%と減少し、1日当たり医療費は9.4%増加しています。
令和4年度の概算医療費は、2年連続の増加となり、過去最高を更新しましたが、高齢化、医療技術の高度化などの要因に加え、新型コロナの影響もあったようです。
詳しくは、こちらをご覧ください。
<医療費の動向(年次版) 令和4年度>
https://www.mhlw.go.jp/topics/medias/year/22/index.html