「年収の壁・支援強化パッケージ」は、短時間労働者の収入を増加させる取り組みを行った企業への当面の対応を行う施策ですが、2年間の限定的な措置であり、2025年度の年金制度改正で扶養条件は厳格化するともいわれています。何の戦略もなく導入・活用してしまうと、施策の終了後、企業の人件費(給与・社会保険料負担)は増し、厳しい状況に置かれる可能性があります。
しかしながら、人的資本経営の視点から、2~3年先を見据えた人材戦略を構築し、推進していくことで、生産性の向上、業務効率化、さらには持続的な企業の発展につなげていける政策でもあります。
「年収の壁・支援強化パッケージ」の概要を押さえた上で、「人的資本経営」の手法を使った短時間労働者を含めた中長期的な人事戦略の立て方、また「年収の壁・支援強化パッケージ」の効果的な活用法などを解説いたします。
※本配信での配布資料はございません。
松井講師による概要解説
受講対象
企業の経営者、人事労務部門、管理職、士業等
プログラム
- 「年収の壁」制度の概略と位置づけを押さえる
- 「年収の壁」制度への対応にあたり前提とすべき人材戦略
- 「年収の壁」制度の適用にあたって考慮すべき戦略ポートフォリオ
- 今こそ人的資本経営が求められている
特典
松井氏オリジナル「キャリアチェックシート」
受講者の声
- 導入するには戦略(2年後どうありたいか)が必要であることが理解できました。
- 個別の政策も大切だが、今後を見据えて考えることが重要と感じました。
- 対応の方針などの考え方が理解できました。
講師
松井勇策氏
フォレストコンサルティング経営人事フォーラム代表
情報経営イノベーション専門職大学 客員教授(専門領域/人的資本経営・経営人事実務・産業心理等)
東京都社会保険労務士会 先進人事経営検討会議 議長・責任者
(人的資本の国際資格)GRIスタンダード修了認証 ISO30414 リードコンサルタント
社会保険労務士 組織人事コンサルタント 公認心理師
名古屋大学法学部卒業後、株式会社リクルートにて広報・組織人事コンサルティング、のち経営管理部門でメディア企画統括・法務・監査・ITマネジメント等に関わる。
東証一部(当時の名称)上場時には、上場監査や内部整備の事業部責任者を歴任。
2016年、社会保険労務士・公認心理師資格を取得し独立、フォレストコンサルティング経営人事フォーラム開設。
2020年以降、人的資本経営に関する国際・国内の情報を研究。人的資本に関するグローバル資格のGRIスタンダード国際認証・ISO 30414リードコンサルタント/アセッサーを取得。人的資本の導入支援を多数の企業で行っており、人的資本関係のセミナーは聴講者数が延べ1,000名を超える。著書に「人的資本経営と開示実務の教科書」「現代の人事の最新課題」等がある。オンライン検定「人的資本経営BASIC」全面監修