厚生労働省から、令和5年11月21日に開催された「第9回 社会保障審議会年金部会」の資料が公表されました。
今回の主な議事は、前回に引き続き、「高齢期と年金制度の関わり」。あわせて、「多様なライフコースに応じた年金の給付水準の示し方について」も議事となっています。
「高齢期と年金制度の関わり」では、今回は「マクロ経済スライドの調整期間の一致」という資料に基づき検討が進められています。
マクロ経済スライドの調整期間の一致とは、基礎年金(国民年金)と報酬比例部分(厚生年金保険)のマクロ経済スライドによる調整期間を一致させる(終了時期を合わせる)という考え方で、それに基づく追加試算が示されています。
それに加えて、「基礎年金を45年加入(20~64歳)」とした場合の追加試算も示されており、その場合の国庫負担の在り方なども検討されています。
「多様なライフコースに応じた年金の給付水準の示し方について」では、モデル世帯の見直しの方向性が示されています。今後の動向に注目です。
他の論点も含め、詳しくは、こちらをご覧ください。
<第9回 社会保障審議会年金部会/資料>
https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/nenkin_20231121.html