令和5年の春闘は、同年3月15日、主要企業の集中回答日を迎えました。
先に労働組合の賃上げ要求に満額で答える方針を示していた自動車大手3社に続き、電機大手でも満額回答がつづくなど、主要企業では近年にない高水準の回答が相次いでいるようです。
歴史的な物価高や人材獲得競争の激化を背景に、集中回答日を待たず前倒しで労働組合の要求に応じる企業もみられるなど、異例の展開となっています。
連合(日本労働組合総連合会)のホームページにおいては、回答速報が更新されています。
詳しくは、こちらをご覧ください。
<連合:「回答速報」(2023年春闘)>
https://www.jtuc-rengo.or.jp/activity/roudou/shuntou/2023/yokyu_kaito/#kaito_sokuho
経団連(日本経済団体連合会)のホームページにおいては、十倉会長のコメントが掲載されています。
そのポイントは、次のとおりです。
●今年の春季労使交渉は、「物価動向」への対応が社会的に強く求められるという近年に経験のない状況で行われている。
●こうした中、本日、自動車や電機等の大手企業が、約30年振りといえる大幅なベースアップや、満額回答を含む高い水準の賞与・一時金など、物価上昇を十分に考慮した積極的な対応を表明されたことは、賃金引上げのモメンタムにこれまで以上の力強さを与えるものであり、率直に歓迎したい。
●本日の回答が、中小企業など、これから労使交渉の佳境を迎える多くの企業における前向きな検討への追い風となり、賃金引上げのモメンタムのさらなる強化につながっていくと確信している。
●最も重要なことは、今年を起点の年として賃金引上げの前向きな取組みを来年以降も継続し、構造的な賃金引上げを実現することである。
詳しくは、こちらをご覧ください。
<経団連:2023年春季労使交渉・集中回答日における十倉会長コメント (2023-03-15)>
http://www.keidanren.or.jp/speech/comment/2023/0315.html