平成22年9月、「3年以内既卒者(新卒扱い)採用拡大奨励金」と「3年以内既卒者トライアル雇用奨励金」ができました。 この助成金は、平成24年3月31日までの暫定措置ですが、「若手を採用したい」と考えられている企業はぜひご活用されることをお勧めします。
2つの助成金の概要
2つの助成金の概要を以下の表にまとめました。
助成金の 名称 | 3年以内既卒者(新卒扱い)採用 拡大奨励金 | 3年以内既卒者トライアル雇用奨励金 |
どんな会社がもらえるの? | 大学等を卒業後3年以内の方で、同じ会社で1年以上勤務したことがない方を、正社員として採用した場合 | 大学等を卒業後3年以内の方で、同じ会社で1年以上勤務したことがない方を、3か月間トライアル(お試し)で採用した場合。 なお、その後正社員として雇い入れれば、さらに助成金上乗せ。 |
どれくらいもらえるの? | 正社員で雇い入れた日から 6か月経過後に100万円支給 | トライアルで採用している期間は月10万円。その後正社員として雇い入れた場合、雇い入れた日から3か月経過後に50万円。 ※万一正社員として採用しなかった場合でも、トライアル期間の助成金は支給されます |
●「3年以内既卒者(新卒扱い)採用拡大奨励金」の概要
この助成金は、大学などを卒業した後、職に就いていない方などを正社員として雇い入れると助成されるものです。 詳しくは、以下のとおりです。
大学等*を卒業後3年以内の既卒者で,1年以上継続して同一の事業主に正規雇用された経験がない者 *大学等…大学,大学院,短大,高専,専修学校等をいう(中学校・高校は含まない)。 〈補足〉平成22年度においては,平成20年3月以降に大学等を卒業した者が対象。
上記1.の対象者も応募可能な求人をハローワーク(注)に提出し,そこからの紹介により,対象者を正規雇用として雇入れた事業主
正規雇用での雇入れから6か月経過後に『100万円』を支給 〈補足〉この奨励金の支給は,同一事業所において1回限り。
●「3年以内既卒者トライアル雇用奨励金」の概要
この助成金は大学などを卒業した後、職に就いていない方などを正社員として雇い入れると助成されるものですが、上記助成金と違うところは、正社員の前に「トライアル(お試し)で雇った場合」に、その期間についても助成されるという点です。 詳しくは、以下のとおりです。
高校・大学等*を卒業後3年以内で,現在も就職活動を継続中の者 *高校・大学等…中学校,高校,高専,大学(大学院,短大を含む),専修学校等をいう。 〈補足〉平成20年3月以降の卒業生が対象。その他,1年以上継続して同一の事業主に正規雇用された経験がない者であること,40歳未満の者であること等の要件があります。
既卒者トライアル求人*をハローワーク(注)に提出し,そこからの紹介により,原則3か月間の有期雇用として雇い入れ,その後に正規雇用で雇い入れた事業主 *既卒者トライアル求人…上記1.の対象者を対象として,その後の正規雇用を視野に入れた3か月以内の有期雇用契約を行う求人のこと。
① 有期雇用期間 『対象者1人につき月額10万円〔最大30万円〕』 (有期雇用期間は原則3か月間。有期雇用期間終了後に支給)………次の②に移行しなかった場合でも,この部分は支給 ② 有期雇用終了後の正規雇用での雇入れ 『対象者1人につき50万円』(雇入れから3か月経過後に支給) (注) ハローワークには,「新卒応援ハローワーク」も含みます。新卒応援ハローワークとは,学生及び既卒者の就職を支援する専門のハローワークのことです(全都道府県労働局に設置)。
就職先がなくフリーター等となっている若者の中にも,優秀な人材は埋もれていることでしょう。トライアル雇用でも奨励金が支給されるこの機に,採用を考えてみてはいかがでしょう。詳しい内容は,遠慮なくお尋ねください。