仕事と介護の両立支援コラム第16回
「認知症」の気づきと具体的な事例
―初期段階で気づくのは意外と難しい―<前編>
<一般社団法人日本顧問介護士協会 代表理事 石間洋美>
認知症の種類と症状について第14回、第15回でお伝えしました。
認知症を早期発見するにはどうしたらいいのか? 症状を知っていれば、発見も簡単にできそうですが、毎日一緒に生活をしていると「認知症なのではないか」と初期の段階で気付くことはなかなか難しいとも言われています。
なぜなら、認知症の初期段階では他の認知機能が残っている部分もあり、本人は記憶が曖昧になっていることが多く、その曖昧な記憶とつじつまを合わせて会話をこなすことができるからです。
今回は、認知症の気づきのポイントと具体的な事例についてお伝えして前後編でお伝えしていきます。大切な方が「もしや?」と思われるときには、とても必要な観点となりますので、ぜひ覚えておいていただけたらと思います。
プロフィール
静岡福祉医療専門学校医療福祉情報科卒業後、介護施設にて介護に携わる一方、介護事務業務、相談業務、マネジメント業務、管理業務も経験。医療福祉接遇インストラクターの資格も取得し、お客様満足度向上のための研修講師も務める。2020年4月に一般社団法人日本顧問介護士協会を立ち上げ、「介護で困る人と困る量を圧倒的に少なくする!」を目標に掲げ活動している。
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