<一般社団法人日本顧問介護士協会 代表理事 石間洋美>
高齢化大国となった日本。介護というものは他人事ではなく、誰にでも“ある日突然”やってきます。介護に直面すると誰もが戸惑い、混乱します。それが初めてとなると、どう対応したらいいか右も左も全くわからない状態になってしまうでしょう。
次々に起こる出来事に振り回され、「しっかり介護しなければ」「職場に迷惑はかけられない」という責任感から介護者が離職に至るケースもよく見られます。介護は子育てと違い、いつまで続くのか、いつ親が亡くなるのか先が見通せないため、介護にかかる費用を今のうちから考えておく必要があります。離職をして収入を手放してしまい、貯蓄もなくなり介護費用が捻出できなくなって「生活保護」の受給申請をされる方も実際に増えています。そうならないためにも、仕事を辞める前に専門家に相談することを強くお勧めしたいと思います。