令和5年3月28日、令和5年度予算が可決・成立しました。一般会計総額は約114兆円に上り、11年連続で過去最大を更新しました。これを受けて、岸田総理が記者会見を開きました。その概要は、次のとおりです。
●令和5年度予算の第1のポイントは、新しい資本主義の実現。
成長と分配の好循環を実現する鍵となる持続的な賃上げと5年で1兆円の人への投資、そして、成長志向型カーボンプライシングによる150兆円規模の官民投資の推進などの政策により、新型コロナ後の日本経済の再生を進める。
●第2のポイントは、こども・子育て支援の強化。
出産育児一時金の50万円の引上げ、妊娠時から出産・子育てまで一貫した伴走型支援と10万円相当の経済的支援の継続的実施、こうしたものを盛り込んでいる。
令和5年4月1日には、こども家庭庁が発足する。その後は、私が主導する体制で、更に議論を進め、6月の骨太方針までに、将来的なこども予算倍増に向けた大枠をお示ししたい。
●第3のポイントは、防衛力の抜本的強化。
令和5年度から5年間で総額43兆円の防衛予算を確保して、戦後最も厳しく複雑な安全保障環境に対峙(たいじ)し、いかなる事態が生じても、国民の命や暮らしを守り抜いていきたいと考えている。
●こうした令和5年度予算の早期予算成立に協力いただいたすべての関係者の皆さんに心より感謝を申し上げたい。
今後、速やかに予算の早期執行に向けて取り組んでいきたいと考えている。
「議論が尽くされずに成立した」といった批判もありますが、とにかく、効果的な施策を講じてほしいですね。今後の動向に注目です。詳しくは、こちらをご覧ください。
<首相官邸:岸田総理は令和5年度予算成立等についての会見を行いました>
https://www.kantei.go.jp/jp/101_kishida/statement/2023/0328kaiken.html
<財務省:令和5年度予算が成立しました>
https://www.mof.go.jp/policy/budget/budger_workflow/budget/fy2023/fy2023.html#R5kokkai1