産業医が答えるストレスチェックQ&A➉

公開日:2010年4月7日


質問10.どんな項目が設けられるのでしょうか?

今後、以下の「職業性ストレス簡易調査票」を元にした標準的な項目が、指針等で示されることになっています。この「職業性ストレス簡易調査票」は旧労働省の委託研究により作成され、研究の蓄積及び使用実績がある57 項目の調査票です。

職業性ストレス簡易調査票

shitsumonhyou1

shitsumonhyou2

 

ストレスチェックの目的は、一次予防を主にしたものです。単に本人のストレスへの気づきと対処の支援だけではなく、労働安全衛生法の理念にもある快適職場の形成という、職場環境の改善の根拠となるべきものです。この目的に照らせば、本制度におけるストレスチェックには、「仕事のストレス要因」、「心身のストレス反応」及び「周囲のサポート」の3領域に関する内容を含めたものでなければなりません。

なお、中小規模事業場における実施可能性も考慮すると、標準的な項目をさらに簡略化した調査票へのニーズも想定されるでしょう。簡略化した調査票については、標準的な57 項目のうち、「仕事のストレス要因」に関する6項目、「心身のストレス反応」のうち、疲労感、不安感、抑うつ感に関する9項目、「周囲のサポート」に関する6項目に加え、臨床的な観点からは、「心身のストレス反応」のうち、「食欲がない」、「よく眠れない」の2項目の合計23項目版が示される予定になっています。

 

 

 

「ストレスチェック」関連記事

「労務コンプライアンス」に関するおすすめコンテンツ

ピックアップセミナー

DVD・教育ツール

価格
4,950円(税込)

かいけつ!人事労務では、法改正対応や従業員への周知、教育・啓蒙等に活用できる小冊子を販売しています。

通常は各種10冊1セットの販売となりますが、実際に手に取って中身を見て導入するかどうかを検討したいといったご要望に応え、小冊子を1冊ずつ、計7種類のセット商品をご用意しました。

おすすめコンテンツ

TEST

CLOSE