厚生労働省から、令和4年7月1日に開催された「第15回 これからの労働時間制度に関する検討会」の資料が公表されました。
この検討会では、労働時間制度に関するこれまでの経緯や経済社会の変化を踏まえ、裁量労働制とともに、労働時間制度の在り方全般について、検討が進められています。
今回の検討会では、「これまでの議論の整理 骨子(案)」が提示されました。
骨子(案)では、「これからの労働時間制度は、次の視点に立って考えることを基本としていくことが求められるのではないか」とされています。
・どのような労働時間制度を採用するにしても、労働者の健康確保が確実に行われることを土台としていくことが必要ではないか。
・労使双方の多様なニーズに応じた働き方を実現できるようにすべきではないか。その際、可能な限り分かりやすい制度にしていくことが求められるのではないか。
・どのような労働時間制度を採用するかについては、労使当事者が、現場のニーズを踏まえ十分に協議した上で、その企業や職場、職務内容にふさわしいものを選択、運用できるようにするべきではないか。
なお、今後の課題等として、「働き方改革関連法施行5年後の検討規定に基づく検討や、将来を見据えた検討に当たっての課題を整理する必要があるのではないか」とされており、早急に新たな仕組みを導入するといった動きはないようです。
詳しくは、こちらをご覧ください。
<これからの労働時間制度に関する検討会 第15回資料>
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_26577.html